道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

神学

教会再生の具体的プロセス1: リーダーが教会・牧会に関する聖書的確信を得る

牧師をはじめとする教会のリーダーたちは、アメリカや韓国、また、日本のどこかに存在する「モデル教会」について見聞きし、その影響を受けることがあります。私自身も経験したことですが、それらのモデル教会を見て「素晴らしい!」と思い、思わずその方法…

教会の再生と牧会理念(5)〜霊的な建物の建築目的〜

これまで、霊的な建物の設計者、資材について学んできました。教会は神ご自身が設計されたものであり、その建築資材は「生ける石であるキリスト」という基礎とキリストに似た者とされていくキリスト者一人ひとり(生ける石たち)です。しばらく時間が空いて…

教会の再生と牧会理念(4)〜霊的な建物の資材について〜

前回は、霊的な建物の設計者について学びました。つまり、教会は神ご自身が設計されたものであり、このお方の設計図に基づいて正確に建てられるべきであるということです。今回は、建築資材について考えてみたいと思います。 主のもとに来なさい。主は、人に…

教会の再生と牧会理念(3)〜霊的な建物の設計者〜

前回の記事では、教会の抱える様々な病気、その症状について書きました。締めくくりに「さて、このような病気に対する処方箋はあるのでしょうか?」と問いかけ、しばらく時間が経ってしまいましたが、続きを記したいと思います。

教会の再生と牧会理念(2)

前の記事では教会の健康状態を問いました。残念ながら教会が著しく不健康な状態に陥ってしまう場合があります。今回の記事では、いくつかの典型的症状に私なりの「病名」をつけてみました。まずは病気についてしっかりと見つめ、今後の記事でそれに対する処…

教会の再生と牧会理念(1)

教会は死ぬのか? 8,000ほどある日本のプロテスタント教会、信徒数が55万人、礼拝出席32万人と言われています。その中で、信徒の平均年齢は約63歳、牧師の平均約70歳という現状です。これは、日本社会全体の高齢化よりも遥かに進行した状態です。

心を奪われ続けるべき働き(4)

…教え…に専念しなさい。(1テモテ4:13) この「教え」という言葉は、第一・第二テモテ、テトスという、いわゆる「牧会書簡」と呼ばれる手紙の中に15回出てきます。さらに、これらの書簡の中では「健全な教え」という特徴的な言葉が何度か用いられています。…

心を奪われ続けるべき働き(3)

私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい。(1テモテ4:13 ) 前回は、この御言葉から、聖書の朗読に専念しなさいという教えについて考えました。聖書を学んで準備し、しっかりと朗読し、それを解説することがいかに大切であるかを確認すること…

心を奪われ続けるべき働き(2)

私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい。 (第一テモテ4:13) この箇所を原語で見てみると、「私がいくまで」の後、すぐに「専念しなさい」という命令形の動詞が出てきます。「私がいくまで…専念しなさい! これと、これと、これに…」。パウ…

心を奪われ続けるべき働き(1)

皆さんはなにかに専念していますか? 聖書は教会の指導者たちに対して、あることに専念し、心血を注ぐように教えています。 私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい。(第一テモテ4:13)

神の家の行動様式

第一テモテの3章14-15節には、パウロがこの手紙を書き送った目的について次のように書かれています。 私は、近いうちにあなたのところに行きたいと思いながらも、この手紙を書いています。それは、たとい私がおそくなった場合でも、神の家でどのように行動す…

死にゆく教会 ー見つめるべき現実ー

トム・S・レイナー博士*1による「死にゆく教会はなぜ死ぬのか?」(WHY DYING CHURCHES DIE)という記事が目に留まりました。我々日本人(のクリスチャン)は、物事を曖昧にする傾向があるため「死にゆく教会」「教会が死ぬ」と言った表現は避けることが多い…

『苦しみの意味』

知人がfacebookで『沈黙ーサイレンス』を観た人々に対して、この本を勧めていた。これは「神がいるなら、なぜ苦しみが存在するのか」という問題について深く考えさせる良書だ。 絶版になっていたが、今(2017年2月14日現在)ならAmazonで中古が何冊か出てい…

『沈黙』と新生

「お前は踏み絵を踏むのか?」 牧師の家庭に育った私は、学校で「キリシタン!」と呼ばれたり、上に書いたような質問を冷やかし半分に投げかけられたことが少なからずある。

牧会につい考え、学ぶための本 ー15選ー

このブログを見てくださっている方の中には、牧師や信徒リーダーの方々も多いようです。そんな皆さんのために(私の独断と偏見と思い込みと勘違いに基づいて)「牧会」「教会形成」に関する本のお薦め本(+牧会について学ぶなら一応見ておいた方がいいかもね…

ディビッド・プラット『ラディカル』

年が明けてすぐに読んだ本の紹介を…。この本の著者であるディビッド・プラットは、1979年生まれ、36歳(2016年1月現在)の牧師です。ニューオーリンズ・バプテスト神学校で博士号を取得した後、彼は同神学校の准教授(弁証学・講解説教)に着任、さらにその…

ヨブ記(聖書の読み方のコツ)

どちらも優れた聖書学者であるゴードン・D・フィーとダグラス・スチュワートは共著書『聖書を正しく読むために(総論)ー聖書解釈学入門』の中で、ヨブ記、詩篇、箴言などの「知恵文学」というジャンルに属する書が、主に以下の三つの仕方で誤って解釈されて…

ジョナサン・エドワーズについて

アメリカの歴史を代表する神学者、哲学者、牧師であったジョナサン・エドワーズですが、私たち日本人にとってあまり馴染みのある存在ではありません。あ、三段跳びのオリンピック選手と同じ名前ですね。そっちの方がお馴染みかな?