道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

第一サムエル記26-27章

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和解したはずなのに、再びサウルはダビデの命を狙い、ダビデは身を隠しています。ジフ人たちは、23章でもそうでしたが再びダビデの所在を王に密告します。おそらく、自分たちこそが王に貢献しているのだという“自負”(ジフ)があったのでしょう………。

 

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サウルはなんと三千人もの精鋭を率いて、ダビデ討伐に出かけます。


ダビデはサウル側の動きを察知し、甥のアビシャイを連れてサウルの陣にしのびこみます。ダビデは八人兄弟の末息子、他に姉がいました。アビシャイはその姉の息子です。おそらくある程度年の離れた姉であったツェルヤの息子アビシャイ、また後に将軍となるヨアブもそうですが、彼らは年の近い従兄弟のような存在であったかも知れません。彼は皆、血気盛んな勇士でダビデを助けもしますが、しばしばトラブルも起こすことにもなります。信仰と正しい知識に基づかない勇敢さや大胆さは、神様の御心を正しくなすことができません


陣に潜入した二人が見たのは、テントの中で眠っているサウル王その人でした。さすがのサウルも寝ている時には槍を手にしてはおらず、あのダビデの命を脅かした恐ろしい武器は地面に突き刺してありました。それを見て、アビシャイは「俺がこの槍でサウルを刺し殺します」と言いますが…

 

しかしダビデはアビシャイに言った。「殺してはならない。主に油そそがれた方に手を下して、だれが無罪でおられよう。」ダビデは言った。「主は生きておられる。主は、必ず彼を打たれる。彼はその生涯の終わりに死ぬか、戦いに下ったときに滅ぼされるかだ。私が、主に油そそがれた方に手を下すなど、主の前に絶対にできないことだ。さあ、今は、あの枕もとにある槍と水差しとを取って行くことにしよう。」(26:9-11)


ダビデの姿勢は変わりませんでした。「主が油そそがれた」ということを彼は徹底して重んじたのです。しかし、同時に彼はサウルの治世が長くないことを悟っていました。ダビデとアビシャイは、主なる神様に守られて誰にも気づかれることなく陣営を後にします。


ダビデは、サウルの陣から離れた山の上から大声でサウルの将軍アブネルに呼びかけました。ダビデとアブネル将軍とのやりとりを聞きつけたサウルが起き上がり、ダビデは王に語りかけ始めます。あのエン・ゲディの洞窟でのやりとり同じように“和解”がなされます。しかし、ダビデはサウルを信用することはできませんでした。

 

それは当然です。同じ罪を何度も犯し、その時限りの謝罪のことばを繰り返す人物を安易に信用してはなりません。たとえば、DV加害者は相手を酷い目に合わせた後で涙ながらに謝ることをよくするのです。しかし、その人の「言葉」や「涙」ではなく「行動」によって判断をすべきです。新約聖書に「悔い改めにふさわしい実を結びなさい」とある通りです。

 

ダビデは心の中で言った。「私はいつか、いまに、サウルの手によって滅ぼされるだろう。ペリシテ人の地にのがれるよりほかに道はない。そうすれば、サウルは、私をイスラエルの領土内で、くまなく捜すのをあきらめるであろう。こうして私は彼の手からのがれよう。」(27:1)

 

サウルのもとに戻れないのは分かるのですが、ここでダビデは再びあのペリシテ人の土地、以前、自分の身を守るために錯乱状態を演じたガテの町へと足を運び、ガテ王アキシュのもとに身を寄せるのです。果たしてこれは神様の心に適った判断だったでしょうか。彼が「ほかに道はない」と考えたのは正しかったでしょうか

 

あのゴリヤテをはじめとするペリシテ人の手から、また、サウル王の手から彼を守られた主なる神様に信頼して身を寄せるべきではなかったでしょうか。彼はガテにおいて、まるで山賊か窃盗団のような生活をします。またそれは、自己保身のために嘘を重ね、不安に満ちた苦しい偽りの暮らしでした。これが一年半近くも続くのです。頼るべき存在を誤ってはなりません。後にダビデはこう歌います。

 

主に信頼して善を行なえ。地に住み、誠実を養え。…あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。(詩篇37:3, 5)

 

 

ダビデのように -主の御名によって立ち上がるとき-

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