第二サムエル23章 - 道奥 MICHINOKU せみなりお

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主の語られることば

ダビデは賛美の歌の中で、このように告白します。

「主の霊は、私を通して語り、そのことばは、私の舌の上にある。」（23:2）

これは、ダビデも含む預言者、聖書記者たちが、自分自身の勝手な考えを語った（書き記した）のではないということです。主ご自身の霊がダビデを通して語ったのです。前章には「主のみことばは純粋」とありましたが、その純粋な主のみことばが、私たちの手にしている聖書に誤りなく完全に記録されていることを信頼する者は幸いです。

聖書的なリーダーシップ

イスラエルの神は仰せられた。イスラエルの岩は私に語られた。『義をもって人を治める者、神を恐れて治める者は、太陽の上る朝の光、雲一つない朝の光のようだ。雨の後に、地の若草を照らすようだ。』（23:3-4）

これは、神ご自身がダビデに啓示された究極の「リーダーシップ論」「統治学」と言っても良いでしょう。この「義」ということばは、「法に則った」「正確な」という意味のことばが用いられています。人間的な感情や状況に左右されるのではなく、みことばの原則に則ったリーダーシップが求められます。それと同時に、人を導き、人の上に立つ者は、神ご自身を恐れる者でなければなりません。神にリードされている者が、真の意味で人をリードできるのです。

皆さんがリーダー的な立場を与えられているなら、ぜひ、このような在り方を目指していきましょう。また、皆さんの上に立てられているリーダーがいるなら、その人々がこの箇所にあるような生き方をすることができるよう、心を込めていつも祈りましょう。

とこしえの契約

まことにわが家は、このように神とともにある。とこしえの契約が私に立てられているからだ。このすべては備えられ、また守られる。まことに神は、私の救いと願いとを、すべて、育て上げてくださる。（23:5）

ダビデ家と神が結ばれた「ダビデ契約」は、「とこしえの契約」です。これはやがて、主イエス様が再臨なさった後の千年王国において完全に実現します。神のご計画が、歴史のはじめから終わりまでを網羅し、永遠のスケールで実現していっているという視点をいつも大切にしたいと思います。

勇士たち

8〜39節は、ダビデと行動を共にした勇士たちの記録です。彼らの勇敢な戦いぶり、王に対する献身的な姿を見るとき、まことの王であるお方と私たちとの関係を思わされます。生来の私たちは臆病で、力もなく、とても「勇士」などとは呼べない者であるかもしれません。しかし、主の恵みによって強くされ、王である主イエス様の兵士として心を尽くしてお仕えする生涯を送りたいと思うのです。