道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

第一列王10章

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王に謁見する特権と驚嘆

シェバの女王が謁見にやって来ます。シェバとはアラビヤ南西部にあった国であると考えられています。彼女はソロモンの噂を聞き、「ホントにそんなに偉大な人物なのか?いっちょ試してやろう」と意気込んで会いに来たのです。

 

女王の持って来た貢ぎ物はシェバの国力を示し、ソロモンを驚かす意図であったかもしれません。しかし、ソロモンは、彼女のすべての質問を漏れなく説き明かしました。女王はソロモンの知恵、建築物、料理、王のしもべたちの態度や服装、宮でなされている礼拝を見て息も止まるばかりに驚きました。

 

彼女は王に言った。「私が国であなたの事績とあなたの知恵とについて聞き及んでおりましたことはほんとうでした。実は、私は、自分で来て、自分の目で見るまでは、そのことを信じなかったのですが、驚いたことに、私にはその半分も知らされていなかったのです。あなたの知恵と繁栄は、私が聞いていたうわさよりはるかにまさっています。なんとしあわせなことでしょう。あなたにつく人たちは。なんとしあわせなことでしょう。いつもあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くことのできる家来たちは。あなたを喜ばれ、イスラエルの王座にあなたを着かせられたあなたの神、主はほむべきかな。主はイスラエルをとこしえに愛しておられるので、あなたを王とし、公正と正義とを行わせられるのです。」(10:6-9)


このシェバの女王の驚きと称讃の声は、将来、私たちが栄光の主イエス様にお会いしたときに挙げる驚嘆の声を思わせます。「主よ、あなたのことについてはこれまで聞き学んできました。あなたはその通りの方、いや、はるかにうわさ以上のお方です!」「ああ、なんとあなたのしもべは幸いなことでしょう!」と大声で叫ぶことになるのです。


この後、誰も見たことも聞いたこともないような贅沢品が溢れている様子が伝わって来ます。これは、ソロモンと当時のイスラエルが地上的な富に注目し過ぎていたことを現していますが、それと同時に、私たちはこの出来事を透かして天上の富を思うことができるのです。

 

まさしく、聖書に書いてあるとおりです。「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである。」 (1コリント2:9)

 

主イエス様は、ご自身の奇跡を見ても信じない人々を指してこう言われました。

 

南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者(キリスト)がいるのです。(マタイ12:42)

 

私たちはソロモンにまさった真の王のしもべであり、やがてその王と公式に謁見することになりますその特権を既に約束され、その恵みに招かれているのがキリスト者です。そして、私たちはこの王とともにその富を所有し、平安のうちにすべてを治め、永遠に喜んで神をほめたたえるようになるのです。

 

 


Jeremy Camp "King Jesus" - YouTube