道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

エズラ記(はじめに)

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私たちの持っている聖書*1の中にある各書物は、書かれた順に並んでいる訳でも、書物が扱っている歴史上の出来事の順に並んでいる訳でもなく、「文学上のジャンル別」に並んでいます。

 

エズラ記を読むとき、私たちは旧約聖書に記録されている歴史の終盤を見ているのだと理解してください。創造、イスラエルの選び、エジプト移住、出エジプト、カナン定住、統一王国時代、王国の分裂と衰退、捕囚、帰還(←今、ココ!)が旧約聖書の歴史です。

 

この図を見ても分かるように、ハガイ、ゼカリヤなどはエズラ記と時代が重なりますので、合わせて読むと理解が深まります。実際に、ハガイとザカリヤの二人は、この歴史の書であるエズラ記にも登場します。

 

私たちはこの書から、新しい時代を築く神のしもべの資質について学ぶことができます。また、真の礼拝について、神のことばの力について、神の働きを妨げる力への対処について、神を信じない人々との協力の可能性と妥協の危険についてなど、様々な霊的教訓を学ぶことができます。

 

 

*1:ユダヤ人たちの持つヘブル語聖書は配列が異なる。