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道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

ネヘミヤ記(はじめに)

ネヘミヤ記

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聖書全体のテーマは、「壊れたものの再建」ということもできるでしょう。この東北は復興の途上にありますが、神の創造されたこの世界も本来の姿へと復興する途上なのです。このネヘミヤ記も、バビロニア帝国によって破壊されたエルサレムの城壁再建がテーマとなっています。

 

さらにそこには、領土の復興、神殿の復興、律法の復興、家庭の復興などのメッセージが隠れています。あなたは今、人生のどんな領域で復興を必要としていますか?

 

ハカルヤの子ネヘミヤのことば。第二十年のキスレウの月に、私がシュシャンの城にいたとき…(1:1)

 

シュシャンはペルシヤの首都であり、この帝国は、東はインド、西はエチオピアまで127州を統治していました。当時、イスラエル人のネヘミヤはその大帝国の都にいたのです。さあ、ネヘミヤ記の背景を少し見ておきましょう。

 

ダビデの血を引く総督ゼルバベルによる神殿再建

 

これまでエズラ記で見てきたように、総督ゼルバベルが帰国し、大祭司ヨシュアや預言者ハガイなどの協力のもとで神殿を再建しました。ソロモンの神殿を第一神殿、ゼルバベルの神殿を第二神殿と呼びます*1。しかし、すでにバビロンの霊的な影響に染まりきっていた民の信仰生活はボロボロでした。彼らは律法を忘れ、契約の神を忘れて偶像や異教徒たちに対する抵抗感もほとんど持っていませんでした。

 

祭司であり学者であるエズラによる宗教改革

 

しばらくのときを経て次にエズラが帰還し、エルサレムにおいて律法に従う生き方を徹底すべく宗教改革を行います。律法の権威を取り戻し、さらには雑婚を解消して聖なる結婚の回復に取り組みますが、十分にそれが定着するまでには至りません。そして、当時の重要な城壁の再建についてはほぼ手付かずの状態です。

 

ペルシヤ王の献酌官ネヘミヤの登場

 

そのような状況の中、神はネヘミヤを起こされました。これは、エズラの時代から13年後のことです。彼は、総督でもなく、学者でも祭司でもなく、ペルシヤ王の献酌官でした。今で言えば、ソムリエ…いえ、実際には毒味係です。

 

王の側で、王の命に関わる仕事をしているわけですから、側近であり、王からの信頼を得ていた人物であると推測されます。主なる神はこの献酌官ネヘミヤに、エルサレムへと帰り城壁を再建、復興するビジョンを授けます。それにしても、神は、ゼルバベル、エズラ、ネヘミヤと、バラエティ豊かな人物たちを用いられます。彼らが用いられた鍵は、主からのビジョンに生きたということでしょう。

 

神ご自身が何をしておられるかをよく見て、それに参加しなさい。それは「私のプランとビジョンを祝福してください」と祈り求めるよりもずっと良いことである。私たちは自分の周りをよく見渡して、神ご自身が進めておられるプランとビジョンを見いだし、その実現に関わるべきなのだ。(ヘンリー・ブラッカベリー『神を体験する』)

 

もう一度お尋ねします。あなたは今、人生のどんな領域で復興を必要としていますか? いや、こう質問した方が良いかもしれません。主は、あなたの人生において、どんな復興を願っておられるでしょうか?

 

主からのビジョンを受け取り、復興のために立ち上がる時が来ているのではないでしょうか?

 

 

*1:主イエスの時代に存在した神殿は、ヘロデ大王によって大幅に増改築された第二神殿。この神殿は紀元70年に破壊され、現在は神殿の丘にイスラム教のモスク、岩のドームがある。しかし、聖書預言によると、終末期にはなんらかの形で第三神殿が建立され、そこで礼拝が行われるようになる。さらに、再臨後の神の国においては第四神殿があり、その姿はエゼキエル書などに預言されている。