道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

ルカ15章

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15章には、非常に有名な三つのたとえ話が記録されています。このたとえの背景は、当時「神の国にふさわしくいない」と見なされていた取税人、売春婦などが主イエス様のもとに集まっていたことにあります。


主は彼らが神に立ち返ろうとするとき、それをあたたく受け入れ、共に食事をし、ある者たちは主の弟子にさえなっていました。それを見たパリサイ人、律法学者ら、ユダヤ人指導者たちは憤慨しました。そこで主は「失われた羊と羊飼い」「失われた銀貨と女の人」「二人の息子と父親」のたとえを話されました。


このたとえを理解するポイントは、たとえに出てくるどの人物(物・動物)に自分を重ね合わせて読むか、です。パリサイ人たちは自分たちを「失われていない人」「問題ない存在」と考えており、取税人らを「失われている人」「問題有りの人々」と見なしていました。しかし、主はその認識にチャレンジをお与えになるのです。


自分が、神に見いだされなければ死んでしまう迷子の羊であり、ホコリに埋もれたコインであり、愚かで自分勝手な行動の末に行き詰まった弟息子であることを認める人は幸いです。また、寛大な神の愛が他者に注がれることを喜べない兄息子であることも認めて悔い改める人は幸いです。