道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

第一列王7章

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主の家 > 宮殿

さて、神殿の後は宮殿建築です。この順序は正解です。神殿を後回しにして先に宮殿を建てるのはふさわしくありませんから。しかし、それにしてもソロモンの宮殿は立派過ぎます。かつて、神殿を建てることを願ったダビデはこう語りました。

 

「この私が杉材の家に住んでいるのに、神の箱は天幕の中にとどまっています。」(2サムエル7:2)


ダビデは「自分の家よりも神である主の家がみすぼらしいのは我慢ならない」と考えたのです。ところが、ソロモンの宮殿は、神殿よりも大きく立派な巨大複合建築であり、神殿の倍の時間をかけて建設が行われました。


実は、ソロモンは自分自身の贅沢三昧を追求した日々を「空しかった」とふりかえっています。逆に、自分の栄光よりも主の栄光を求め、自分の喜びより主の喜びをただひたすら求める人は、かえって光り輝き、かえって喜びを増し加えられます。ダビデの詩篇を見てみましょう。

 

私は一つのことを主に願った。私はそれを求めている。私のいのちの日の限り、主の家に住むことを。主の麗しさを仰ぎ見、その宮で、思いにふける、そのために。(詩篇27:4)

 

私たちの心がダビデのようでありますように。

 

技術や知識を主のために


青銅細工の職人ヒラムは、5章で見たツロの王ヒラムとは別人です*1。「青銅の細工物全般に関する知恵と、英知と、知識とに満ちていた」とあるように、自分自身に与えられた分野を究め、優れた技術や知恵をもって「主」に用いていただくことは何と幸いでしょうか。私たちは主のためにどんな技術や知恵を磨き、それをどのように捧げたら良いでしょうか。

 

賛美『私を用いてください ーあなたはどんなものをもお用いになるのですからー』(聖書ストーリーの映像とともに)


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新エッセンシャル聖書辞典

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*1:ナフタリ族のやもめの子とあるが、歴代誌では「彼はダンの娘たちのうちのひとりの女から生まれた者であり、彼の父はツロの人です。彼は、あなたの熟練工と、あなたの父、私の主ダビデの熟練工とともに、金、銀、青銅、鉄、石材、木材の細工を心得、紫、青、白亜麻布、紅などの製造を心得、彼にゆだねられたあらゆる種類の彫り物を刻み、彼の創案に任されたすべてのものを巧みに設計することのできる男です。」(2歴代2:14)とある。ジョン・マッカーサー師の注解によれば「どちらかが血統について、どちらかが居住地について記しているのであろう」ということ。つまり、このヒラムは「ダン族の居住地にいたナフタリ族の女性の子(またはその逆)」であり、父親はツロ人ということになる。