道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

再活性化せよ ーなぜ、そして、どのようにして、死にゆく教会を取り戻すべきなのかー

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『再活性化せよ ーなぜ、そして、どのようにして、死にゆく教会を取り戻すべきなのかー(Revitalize: Why We Must Reclaim Dying Churches - and How)』という本があります。日本ではまだほとんどこの分野の本を見ることができないが、アメリカでは教会の再活性化(Revitalization)をテーマとする良書が多く出版されています。

 

Revitalize: Why We Wust Reclaim Dying Churches and How | 9Marks Journal

Revitalize: Why We Wust Reclaim Dying Churches and How | 9Marks Journal

 

 

 

アメリカと日本では 教会の置かれている状況がもちろん大きく異なります。しかし、そうであっても、教会に関する聖書の教えは普遍的なものであり、その再生に関する原則も然りです。

 

「アメリカの真似をすれば良いというものじゃない!日本は日本だ!」というのはその通りですが、頭ごなしに否定することをせず、学ぶ姿勢が大切であると思います。教会の再生を考える上で、誰かから学ぶことを拒む「防衛的姿勢」が最も障害になると私は考えています。上の本で、著者の一人は次のように語っています。

 

「変化を止めてしまった教会は死んでいる。教会の変化というものがどんなに危険で落ち着かないものであっても、それよりもはるかに変化しないことの危険のほうが大きいのだ。」(アンドリュー・デイビス, ダーラム第一バプテスト教会主任牧師)

 

このデイビス牧師は、自身の取り組んだ教会の再生のプロセスにおいて以下の原則を重視したといいます。

 

1. キリストが教会を所有しておられることを決して忘れるな

2. 自分ではなく、神ご自身に頼れ

3. 御言葉だけに頼れ

4. 教会を祈りに浸せ

5. 反対者たちに対して高慢になることを避けよ(噂や中傷を避けよ)

6. 勇敢であれ

7. 非本質的なことではなく、本質的なことのために戦え

8. 忍耐強くあれ

9. 落胆に注意せよ

10. 改革におけるリーダーたちを見出して育てよ

 

本書には、この原則に基づいて、実際に教会の再生に取り組んだ様子が詳しく記されている他、別の牧師たちのケーススタディーや研究、書評などが収録されています。また、同じ9Marksから出版されている『健康な教会とは何か?(What is a Healthy Church?)』も良書です。

 

What Is a Healthy Church? (9Marks)

What Is a Healthy Church? (9Marks)

 

 

各国語に訳されていますが、未邦訳です…よね。誰か、翻訳して〜っ!

 

※当記事は、以前、別のブログのほうに掲載していたものを加筆修正して再掲したものです。