道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

「自分自身に注意を払いなさい」


長めの研修休暇をいただいて、特別な時間を過ごすことができました。教会の皆さんの祈り、具体的な助け、配慮を豊かに感謝しています。この期間には、楽しみ・リフレッシュの要素も多くありましたし、普段できない集中的な学びの要素もありました。また、立ち止まることによって、ふりかえと現状認識、また、将来についても考えることができました。感謝です!

 

フィリップ・クラウス・ジュニア牧師は「牧師たちよ、自分自身によく注意を払いなさい(PASTOR, PAY CAREFUL ATTENTION TO YOURSELF)」と題した記事の中で、高齢になった彼の祖母を世話していた父親の話をします。

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教会再生の具体的プロセス4:土壌調査をする


土壌調査」という表現を用いましたが、これは再生を目指すあなたの教会がどのような状態にあるかをチェックするということです。別な言い方をすれば「診断」とも言えるでしょう。これを4つ目のプロセスとして紹介していますが、実際には、これまで述べて来たものと並行して行うのが良いでしょう。

 

いずれにせよ重要なことは、まだこの時点では「大きな変化・アクション」を起こすべきではないということです。既存の教会、歴史や伝統を持つ教会を改革、再生しようと思ったら、急いでそれに着手するのではなく「事前準備」にじっくりと時間を掛ける必要があるのです。

 

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教会再生の具体的プロセス3:リーダーが自己訓練に励む

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教会を再生に導こうとするリーダーは、まず自分自身を導く必要があります。この意識が希薄な状態で「この教会は〜〜が足りない」「もっとこうすべきだ」「あの信徒は◯◯◯という問題を持っている」と教会の“カイカク”に着手しても、それは目の中に梁を抱えたままで他者の目の塵を取り除こうとすることになってしまいます。 説得力も無いし、壁にぶち当たった時にそれを乗り越えるだけの力も無いので、その“カイカク”は頓挫することになるのです。

 

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既存の教会に赴く“新任牧師”は何を受け継ぐ?

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恥ずかしながら開店休業状態が長らく続いてしまったこのブログです。書きかけのシリーズもありますが、それはちょっと置いておいて、リハビリを兼ねて単発の内容を記します。

 

「既存の教会の新任牧師が受け継ぐ6つのこと」(Six Things You Inherit as a New Pastor at an Established Church)という英文記事を読みました。

 

タイトルの通りですが、既に確立された教会に新しく着任する牧師がどんなものを「受け継ぐ」ことになるのかをサム・レイナー氏*1が分かりやすく実用的にまとめてくれているので、それを紹介したいと思います。

 

churchanswers.com



*1:牧師, チャーチアンサーズ代表。サム氏の父親であるトム・レイナー博士は教会再生等の分野でよく知られている。

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教会再生の具体的プロセス2: リーダーが教会再生の具体的方法についての理解を深める

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前回は、教会再生の土台となる「聖書的な教会観」「牧会哲学」を持つことについて記しました。これが教会形成の土台になります。第二のプロセスは、リーダーが教会再生の具体的な道筋を描き、どのような方法をとるかの理解を深めることです。

 

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教会再生の具体的プロセス1: リーダーが教会・牧会に関する聖書的確信を得る

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牧師をはじめとする教会のリーダーたちは、アメリカや韓国、また、日本のどこかに存在する「モデル教会」について見聞きし、その影響を受けることがあります。私自身も経験したことですが、それらのモデル教会を見て「素晴らしい!」と思い、思わずその方法やスタイルを真似をしたくなるのです。確かに大いに参考になることがあるでしょう。しかし、そこには落とし穴もあります。

 

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教会再生の具体的プロセス(序)

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これまで、教会再生(教会の再活性化)の必要性、可能性などについて書いて来ました。その趣旨をまとめた上で、今後の記事のイントロダクションを記したいと思います。

 

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