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道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

第一サムエル記25章

第一サムエル記

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あの神の人サムエルが死を迎えました。彼は最後まで主に忠実な歩みをし、地味で控えめな最期を遂げました。国中の人々が集まり、葬儀が行われました。ダビデはそこに参列しましたが、サムエルから「二度と会わない」と告げられていたサウルは現われなかったようです。


さて、その後、ダビデは、ナバルアビガイルという夫婦と関わりを持ちます。ナバルは「愚か者」という意味の名前で、その名の通りの生き方をしていたようです。

 

この人の名はナバルといい、彼の妻の名はアビガイルといった。この女は聡明で美人であったが、夫は頑迷で行状が悪かった。彼はカレブ人であった。(25:3)

 

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美女と野獣のカップルでしょうか…。ナバルは、あのヨシュアと共に歩んだ信仰の勇士カレブの子孫でしたが、残念ながらその信仰的足跡に倣うことをしていませんでした。一年の終わりに行う、羊の毛刈りの祝いに、彼はダビデらを招きませんでした。ダビデの集団がその一帯を治めていたゆえにナバルは安心して事業が出来ていたのです*1。ですから本来は、お礼に招待をするのが筋でした。ダビデは使いの若者を派遣し、謙遜な低姿勢でそのことを問いただしますが、ナバルは「ダビデ?誰だそいつは?」としらばっくれます。軽率で尊大、まさに愚か者です。

 

人はその思慮深さによってほめられ、心のねじけた者はさげすまれる。(箴言12:8)

 

ダビデは怒りに燃え、仲間たちと武装してナバルのもとへと勇ましく向かいます。確かに「正当な怒り」と言えばそうかも知れませんが、ここでの彼の怒りはあのゴリヤテと戦った時の怒りとは違っていたようです。ゴリヤテと戦った時には「お前は、主なる神をどなたと心得ているのだ!」という怒りでしたが、ここでのダビデの怒りは「俺様を誰だと思っているのか!下手に出りゃあ、図に乗りやがって!」という怒りであったようです。私たちはそのような怒りによって争いに巻き込まれていくべきではありません。

 

だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、すべての人が良いと思うことを図りなさい。(ローマ12:17)

 

しかし、知恵深く、神を恐れるアビガイルは、この状況を聞いて機転を利かせます。ダビデへの贈り物を準備し、彼を迎えに出るのです。そして、ダビデを見つけるやいなやロバを降り、ひれ伏して赦しを求めたのです。アビガイルは、主なる神がダビデを王としてくださることを確信し、そのことをまるで預言者のように確信をもって告げます。ダビデはそれを聞いて心を動かされました。私たちも信仰による熱意とみことばの約束に対する確信をもって、人を動かすようなことばを語る者になりたいと思います。

 

ダビデはアビガイルに言った。「きょう、あなたを私に会わせるために送ってくださったイスラエルの神、主がほめたたえられますように。あなたの判断が、ほめたたえられるように。」(25:32-33a)


ダビデは出会いを与えてくださった神をたたえ、アビガイルの判断を称讃します。私たちも神によって誰かのもとに遣わされ、その人の罪をとどめたり、励ましや助言を与えたりすることができます。また、神の導きのもとで機転を利かせて人間の知恵を越えた正しい判断をすることができます。それには必ずしも美男美女である必要はありませんが、3節にあったように「聡明」である必要があります。

 

この聡明ということばは、理解、悟り、思慮深さなどと訳されることばで、神を恐れることと関係して用いられることばです。以下の箇所では「明察」*2と訳されています。

 

主を恐れることは、知恵の初め。これを行なう人はみな、良い明察を得る。主の誉れは永遠に堅く立つ。(詩篇111:10)


私たちも主なる神ご自身をより深く知り、恐れを深めていきたいと思います。その時、私たちは聖なる知恵を得て行動をし、経験を積み重ね、さらに良い明察を得るようになっていくことができるのです。

 

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*1:15-16, 21節を参照

*2:その場の事態事情などを明確に見抜くこと。