道奥 MICHINOKU せみなりお

聖書を学び、聖書で考え、聖書に生きる

ヨハネの黙示録16章

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14-18章には「バビロン」が出て来ますが、これは患難時代の7年間において最高潮に達する世界規模の①政治システム、②経済システム、③宗教システムを指しています。バビロンはもともと「バベルの塔」から始まっていますが、これらのグローバルなシステムは神を排除し、人間が天の高みを目指すものです。

 

グローバル化が進む現代において、私はその前触れを見ているように思えて仕方がありません。しかし、これらのバビロンは必ず滅びます。19章で患難時代が終わり、イエス様が地上に再臨されます。そして、本当に素晴らしいことが起こります。16章は、患難時代後期の激しい厄災についての幻です。

 

・悪性の皮膚病

・海が死者の血のようになり生物が死に絶える

・川などの淡水も血になる

・太陽の炎熱で人々が焼かれる

・獣の支配する世界全体が暗闇に襲われて人々は苦しみの余り自死しようとする

・水が枯れ、悪霊たちによってハルマゲドンと呼ばれる場所に王たちが集められる

・かつてなかったような地震、地殻変動がもたらされ、エルサレムは三つに避け、巨大な雹が降る

 

非常に恐ろしい情景ですが、ここで私たちは特に二つのことを覚えておく必要があります。一つは、神の裁きの正当さです。もう一つは、裁きの中でも決して悔改めようとせずに反抗し続ける罪人の頑なさです。

 

また私は、水をつかさどる御使いがこう言うのを聞いた。「今いまし、昔います聖なる方。あなたは正しい方です。なぜならあなたは、このようなさばきをなさったからです。彼らは聖徒たちや預言者たちの血を流しましたが、あなたは、その血を彼らに飲ませました。彼らは、そうされるにふさわしい者たちです。」また私は、祭壇がこう言うのを聞いた。「しかり。主よ。万物の支配者である神よ。あなたのさばきは真実な、正しいさばきです。」(16:5-6)

 

こうして、人々は激しい炎熱によって焼かれた。しかも、彼らは、これらの災害を支配する権威を持つ神の御名に対してけがしごとを言い悔い改めて神をあがめることをしなかった。…そして、その苦しみと、はれものとのゆえに、天の神に対してけがしごとを言い、自分の行ないを悔い改めようとしなかった。…人々は、この雹の災害のため、神にけがしごとを言った。その災害が非常に激しかったからである。(16:9, 11, 21)

 

神の裁きは厳正であり、罪深い私たちは裁きを受けて当然です。これは動かし難い事実ですが、しかし、今ならまだ間に合います。救いの道があるのです。

 

――見よ。わたしは盗人のように来る。目をさまして、身に着物を着け、裸で歩く恥を人に見られないようにする者は幸いである。(16:15)

 

この15節は、まだ主イエスを信じていない読者に速やかな悔い改めを促し、既に主イエスを信じている読者を励ます挿入句です。

 

神の厳正なる裁きから免れる道は、目をさまして主イエスを見上げ、主イエスの与えてくださる義の衣*1を着せていただくほかにありません。あなたは、イエス・キリストがあなたの罪の刑罰を身代わりに背負って十字架で死なれ、葬られ、復活されたことを信じておられますか。この方を神として礼拝し、主として従っていくことを心に決めていますか。もし未だならば、どうか今、信じ、決断してください。もし、信じることを妨げるような疑問があれば、信頼できるクリスチャンや牧師に相談してください。もし、もう既にあなたがこのような信仰を持っておられるなら、ぜひその信仰を持ち続け、キリストに従う歩みを深め、それを全うしてください。また、信じたはずなのにそこから迷い出ている方がいるなら、どうぞ立ち返ってください。目をさましてキリストを見つめ、キリストの義を覆っていただきましょう。それこそが「幸い」です!

 

 


#19キリストの再臨の時期は分かるのですか?【3分でわかる聖書】

*1:「あなたがたはみな、キリスト・イエスに対する信仰によって、神の子どもです。バプテスマを受けてキリストにつく者とされたあなたがたはみな、キリストをその身に着たのです。」(ガラテヤ3:26-27)